Vol.27 ライフプランは夫婦円満に繋がる!?
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回もVol.23、Vol.24、Vol.25、Vol.26に引き続き、
「新年度からのライフプランの立てかた、教えてください」
を取り上げます。
これを機会に将来について夫婦でしっかり
ライフプランを立てるべきではと考えはじめました。
ただ、どの時期にどれだけの金額が必要になるか
プランを考えようにも、あまりに漠然としていて
見当がつきません。
せっかくなので年度の変わる4月からでも
実行していきたいのですが、
どのような点に注意をしてライフプランを
立てればいいのでしょうか?
(30代 女性)
今回はマネープランに関する個人相談で豊富な経験を持っている
ファイナンシャルプランナー 宮本久史さんに答えていただきました。
宮本久史 プロフィール
玉川大学工学部卒業後、食品メーカーを経て
現在は個人相談の業務を中心としたFP事務所「お財布救急隊」代表。
公共機関・労働組合が主催するセミナー、講演多数。
近著:格差社会を生き抜くためのおカネの新常識(きこ書房)
・FPが配信するメルマガとしては日本最大規模の登録者数
(1万3千人以上)を誇るメールマガジン運営責任者
・電話で相談ができる生命保険専門サイト「心配無用!保険相談室」監修・運営責任者
そもそも何故ライフプランを立てるのが大切なのでしょうか?
まずは最初に、たとえ話を交えて考えてみましましょう。
これからあなたは船で大海へ出て
ある目的地まで行かなくてはいけません。
船の食料と燃料は通常の航海日数分はありますが、
それ以上余分に積んでいるわけではありません。
このような状況時に、目的地へ到達するための方向がわからず
ただ闇雲に進んでいけばいつかは積んでいた、
食料や燃料も尽きて大海原で力つきてしまうのは明らかです。
出向するにあたって航海図や方角を示すための磁石、
また必要とあれば途中で寄港できるところも確認するという
準備作業が大切だということはイメージし易いでしょう。
人生という航海にでるにあたって、
今後自分に起こりうるライフイベントを事前に確認する、
もしくは思い描きイメージすることが
ライフプランを立てる目的なのです。
ライフプランが人生の方向性を定めていくものであるなら、
ライフイベントとは今後予想しうる
あなたの人生の節目節目で起こる出来事です。
※ライフイベントとは
(例)結婚、子供の誕生、子供の進路選択(教育資金)、
住宅購入、親の介護、仕事のリタイア、相続等々。
ここでは突発的な病気や事故等は含めません。
ライフイベントの種類そしてその受け止め方(関心事の度合い)は人様々です。
今まで育ってきた環境による考え方や価値観がありますから、皆が同じライフイベントを挙げるということではありません。
まずは今回のようにライフイベントを盛り込んだライフプランをご夫婦で一緒に話あう場(機会)を持つことがとても大切です。
結婚をし、子供ができ、
普段の日常生活が忙しいとお互いのことは
わかっているつもりでも、(距離的には近くても)
案外相手(パートナー)が何を考えているのか
よく理解できていなかったり、自分がこう思っているのだから
相手も同じように考えているに違いない、と
思い込んでいることが多いようです。
将来のことを見据えたライフプランを
ご夫婦で話し合うことにより、
普段それほど表に出ることのない部分の
意思の疎通ができ夫婦生活の円満にも繋がります。
それでは次回からは
具体的なライフプランの進め方についてみていきましょう。
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