Vol.29 ライフプランは10年後の夢から
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回もVol.23、Vol.24、Vol.25、Vol.26、Vol.27、Vol.28に引き続き、
「新年度からのライフプランの立てかた、教えてください」
を取り上げます。
これを機会に将来について夫婦でしっかり
ライフプランを立てるべきではと考えはじめました。
ただ、どの時期にどれだけの金額が必要になるか
プランを考えようにも、あまりに漠然としていて
見当がつきません。
せっかくなので年度の変わる4月からでも
実行していきたいのですが、
どのような点に注意をしてライフプランを
立てればいいのでしょうか?
(30代 女性)
今回は雑誌・Web媒体への執筆や大学での講師など
幅広い分野で活躍しているファイナンシャルプランナー
上野やすみさんに答えていただきました。
上野やすみ プロフィール
(株)キャリア&マネー研究所代表
東洋大学非常勤講師
夢を叶えて、自分らしく輝きたい人のために、
一人ひとりの「価値観」を大切にした
ライフプラン、キャリアプラン、マネープランの
総合的なアドバイスを行っている。
著書
「ミリオネーゼ・スペシャルマネー手帳」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「夢がかなう!お金と時間の使い方」(PHP研究所)ほか。
新しい家族が増えて、夢もいろいろ広がるときですね。
これからどんな暮らしがしたいか、
ご夫婦で一緒に考えるいい機会だと思います。
まずは、細かいプランを立てる前に
10年後の暮らしをイメージしてみましょう。
「お金も十分あって、誰も反対しないとしたら何をしたいですか?」
夢を描くときに、今はお金がないし、
夫に反対されるかもしれないし、
そんなの無理に決まっている・・・などと
自分であきらめてしまうことも多いものです。
でも、無理かどうかは
これからやってみなければわかりません。
それに、どうしても叶えたいことなら、
どんな難関も突破できるはず。
初めからあきらめないで、
ちょっと恥ずかしいと思うくらいの
大きな夢を描いてみてください。
10年後、あなたは
・どんな家に住んでいますか?場所、間取り、インテリア、窓から見える景色は?
・どんなことをしていますか?
・平日はどこで、誰と、何をしていますか?
・休日はどこで、誰と、何をしていますか?
・子どもとは、どんな風に過ごしていますか?
・仕事はしていますか?(している場合は、どんな仕事か?)
思いつくままに、紙に書き出してみましょう。
絵に描いてみるのもいいですね。
よりイメージが鮮明になります。
イメージがどんどんわいてきたわ!
という人は、20年後、30年後も描いてみましょう。
何がしたいか、なかなか思いつかない
ということもあると思います。
そんなときは、今までで一番楽しかったこと、
ワクワクしたことなどを思い出してみてください。
それは、あなたの価値観が満たされているときです。
そのときと同じ気持ちになれるようなことは何だろう?
と、毎日が満たされることを考えて、
生活の中に取り入れていきましょう。
夢を描くのはそれからでも遅くありません。
これらの作業は、ご夫婦一緒に話しながら書いてもいいですし、
一人ずつ描いてから見せ合うのでもいいです。
ただ、そのときに相手の話を
否定しないようにしてください。
描いた夢を語っている姿は
きっとイキイキとしているはず。
自分が描いた夢よりも、パートナーの夢を
応援してあげたいと思うかもしれないし、
あなたの夢をパートナーが応援してくれるかもしれません。
お互いの理解をより深める機会にしてほしいと思います。
10年後の暮らしが描けたら、
それを実現していくために
今から何ができるかを考えていきます。
続きは次回をお楽しみに!
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