Vol.33 貯蓄するなら固定費は収入の半分に
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回もVol.31、Vol.32に引き続き、
「給料は上手にやりくりしよう!マル秘貯めテク」
を取り上げます。
35歳までに1,000万貯めたいと考えています。
残業が多いせいで、外食費を削れないのが悩みです!?
◆現在、実施中の貯めテク◆
・貯蓄が苦手だったので、給与天引きの財形貯蓄を利用して、
強制的&確実に貯めています。
・家賃が銀行振込なので、ネットバンクを使って、
振込手数料を抑えています。
・実家や彼女との連絡には、IP電話を利用しています。
・買い物の前にはウェブで価格比較しています。
(25歳 男性)
今回はSo-net「マネー」blog
「保険とローンの家計簿見直しクリニック」でもお馴染みの、
ファイナンシャルプランナー 吹田朝子さんに
貯蓄のアドバイスをしてもらいました。
吹田朝子 プロフィール
保険会社の企画・調査、予算管理部門を経て
1994年ファイナンシャルプランナーとして独立。
2001年女性ファイナンシャルプランナーチーム
「マネーカウンセリングネットWealth」を共宰。
一般家庭から企業の従業員まで、1人1人の価値観を尊重しながら前向きに相談に応じるのがモットー。
特に保険と住宅ローンが得意。
著作に「『住宅ローン』賢い人はこう借りる!
」(PHP研究所)
「むちゃリッチになる、今日からのお金持ちレシピ (アスカビジネス)」(明日香出版社)がある。
給与天引などをつかって、
毎月3万円の貯蓄を先取りしているのは立派だと思います。
これに、ボーナスを足して
3年目で100万円を貯めることができたのですから。
でも今の目標は、35歳までのあと10年で、
貯蓄を1000万円にすることですね。
マンション購入資金にしたいとのことですが、
今の貯蓄ペースでは、その目標に達成しない可能性があります。
現時点の家計の内容をチェックしてみますと、
次の図表のようになります。
車や教育費や保険のコストが現在はないので、
家賃と、PC購入のローン、通信費を含め、
固定的な支出は手取り収入の約3分の1ほど。
IP電話で長距離・長時間通話にしては
コストを押さえ、意識の高さが感じられますが、
今後、保険を契約したり、ご結婚や家族が増えることなどで、
保険や教育費などの固定的支出が膨らむ可能性が大なので、
今から膨らまないように注意しておきましょう。
PC購入のためのローンは金利を確認し、金利が約5%以上なら、貯蓄から繰上完済をする勇気も必要ですね。
そして、今後、保険料や教育費などの支出が増えた際に、貯蓄できない体質になってしまわないように、固定的支出が手取り収入の半分は超えないように気をつけましょう。
なお、今までボーナスをどの程度使い、貯蓄していたか不明ですが、過去の貯蓄実績から、年間15万円程度を貯めて、
65万円程度は使っていたのではないでしょうか?
使途不明金があるのなら、
今後、気がついたら無くなっていたということのないように、
目的別に整理しておくことが必要です。
<現在の家計内容>
次回は貯蓄1000万円に向けての
具体的なプランを紹介します。
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