Vol.40 攻めと守りで金融商品を使いわけ
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回も前回に引き続き
「大公開!社会人の給与明細とその支出」について
So-net「マネー」コラム「保険とローンの家計簿見直しクリニック」
でもお馴染みの、ファイナンシャルプランナー 吹田朝子さんに
貯蓄のアドバイスをしてもらいました。
吹田朝子 プロフィール
保険会社の企画・調査、予算管理部門を経て
1994年ファイナンシャルプランナーとして独立。
2001年女性ファイナンシャルプランナーチーム
「マネーカウンセリングネットWealth」を共宰。
一般家庭から企業の従業員まで、1人1人の価値観を尊重しながら前向きに相談に応じるのがモットー。
特に保険と住宅ローンが得意。
著作に「『住宅ローン』賢い人はこう借りる! 」(PHP研究所)
「むちゃリッチになる、今日からのお金持ちレシピ (アスカビジネス)」(明日香出版社)がある。
前回に引き続き、社会人25歳の家計内容をチェックしていきますが、 後半では、節約だけではなく、お金を上手に配分する話をします。
■健康のためには食費も上手に使おう
食費は、昼食代と夕食代だけのようですが、
朝食にはお金をかけていないのでしょうか?
夕食の残りを使ったり、
手軽な朝食を自宅でとる習慣をつけたいですね。
月2000円程度でも朝食分はある程度補っていけると思います。
まだまだ今後何十年も人生を過ごして
やりたいことをするためにも、健康管理は最重要項目です。
■貯蓄が少ない若いうちは、医療保険はあったほうがいい
また、現在、貯蓄に一生懸命で、民間の保険商品は利用していないようですが、急な事故や病気などの出費に当てられる経済的な余裕がないのも気になります。
一般的に治療の出費や働けないなどの状況に備えて、生活費の半年分の120万円程度は貯蓄を準備しておきたいところですが、そこまで貯まっていない今こそ、保険という仕組みを活用したほうが安心だと思います。
保険は、加入者全員の助け合いのシステムで、
仮に保険料を1回払っただけでも、契約内容にあった要件を満たせば
保障の対象になって、給付を受け取れるものです。
25歳なら、毎月千数百円の保険料負担で、
1日入院あたり5000円の給付内容の医療保険に加入できるので、
健康なうちに契約しておいたほうが安心でしょう。
■守りがちゃんとできているからこそ、安心して攻められるはず
人生の目標に関する金融商品の配分でいうと、
保険は守りの商品で、中でも掛け捨ての医療保険は、
サッカーのGKゴールキーパーにあたる役割といえます
(ちなみに、掛け捨てでない保険はDFディフェンス)。
貯蓄は、目標・ゴールに向かって進んでいく中盤MFや
攻めFWの選手の一部にあたるでしょうが、
守りがなかったり、手薄だと
安心してゴールに向かって攻めていくことができません。
今後、攻めの金融商品には
投資信託を組み入れていくことも考えられますが、
若いうちから、攻めと守りの両方のバランスをたもって、
金融商品を使い分けていけるといいですね。
今回のポイント!
・毎月5万円の貯蓄計画は立派だが、それを実現するためには、家計の見直しが必要。
・雑費や書籍CDゲーム娯楽の支出を見直して毎月積立額を確保し、臨時支出用の口座を用意することも、家計管理に役立つ。
・健康維持のために、朝食も大切にし、医療保険も貯蓄が少ない今こそ加入しておこう。
2008-04-04 11:01
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(4)
共通テーマ:マネー
共通テーマ:マネー
コメント 0