Vol.41 目標を決めて上手に貯蓄しよう
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回もVol.39、Vol.40に引き続き、
「大公開!社会人の給与明細とその支出」
を取り上げます。
なかなか貯金が出来ないので、 財形貯蓄を導入してみました。
来月から楽しみです。
(25歳男性 入社1年目)
今回はファイナンシャルプランナーとして
執筆、講演、個人相談等で積極的に活動している
杉田ゆみかさんに貯蓄のアドバイスをしてもらいました。
杉田ゆみか プロフィール
中央大学法学部法律学科卒業。
大手生命保険会社、ソフトウェアハウスを経て、
FPハウススターバレリーナを開業。
相談センターでの相談員や大学での講師などを経験し、
現在執筆、講演、個人相談等積極的に活動中。
著書・翻訳本「ファイナンシャル・モデリング」(清文社、翻訳・共著)
「株式投資のための決算書の読み方Q&A」(エクスメディア、共著)
「なかなか貯蓄できない」という声をよく耳にします。
今日はまず、「上手にためるためのポイント」を
ご紹介したいと思います。
<上手にためるためのポイント>
ポイント1 目標を決める
ポイント2 目標額に対する貯蓄/節約プランを作成する
貯蓄をはじめる時には、目標の設定や貯蓄/節約プランの作成が大切。
特に目標の設定は、いつまでにいくら貯めればいいかを確認し、具体的な貯蓄プランを考えるためにとても重要。
目標を持たずに、「とにかく貯蓄!とにかく節約!」と頑張るのも良いのですが、それではゴールのないマラソンをするようなもの。
ただ苦しくて、節約をしなければいけない場面で
つい誘惑に負けしまう、という可能性も高くなります。
なかなか貯蓄できない人は、
目標を設定することからはじめてみましょう。
よりリアルな目標である程、目標額も明確になり
貯蓄へのモチベーションもアップします。
そこで、今回の「車購入のための貯蓄」について、
もう少しイメージを膨らませてみましょう。
例えば、2月の新車乗用車販売台数ランキング
トップ10に入ったのは以下の車。
<新車乗用車販売台数ランキングtop10とその価格帯例>
※出典:新車乗用車販売台数ランキング「社団法人日本自動車販売協会連合会」、
価格帯例は、「オートバイテルジャパン」より。
このように、車種によって価格はかなり異なります。
また、新車なのか中古車なのかによっても価格は異なりますね。
どんな車が欲しいのかイメージしてみましょう。
なお、車購入時には、車体価格の他に
税金などの諸費用が必要(車体価格の1割~2割ぐらいが目安)。
諸費用も考慮に入れて目標額を設定することがポイントです。
「車を買う時にはローンを組むので、
そんなに貯蓄しなくても良いのでは?」
そう考えている方が意外と多くいらっしゃいます。
確かに、車や住宅など大きな買い物をする際に
ローンを活用するケースも多くあります。
そこで、あらためて、「なぜ貯蓄が必要か?」
考えておきたいと思います。
例えば、200万円で車を買う場合。
マイカーローン(5年返済、金利5%)の利用割合に応じた
支払総額や利息額は以下のようになります。
※返済期間5年、ローン金利年率5%、元利均等返済として計算
1のように200万円フルローンにすると、
5年間で支払う利息は26万円。
豪華海外旅行へ行けそうな金額を
利息の支払いに充てることになるのです。
また、車を購入すると、自動車税や駐車場代などが発生しますから、
ローン返済とあわせると負担はかなり重くなります。
このように考えると、
貯蓄の必要性を強く感じるのではないでしょうか?
「当面大きな買い物の予定がない」という人も、
「その時」に備えて貯蓄を習慣づけておくことは大切ですよ。
以上の話をふまえ、
「いつまでにいくら、なんのために準備するか?」
目標をたててみましょう!
次回は、貯蓄のための、改善ポイントを解説します。
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