Vol.54 FXでは分散投資とロスカットを!
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回も前回に引き続き「FXをするなら知っておきたい、
急激な円高ドル安、そのカラクリと対応」について、
外貨投資やFXに関して豊富な知識を持っている
ファイナンシャルプランナーの國場弥生さんに答えてもらいました。
ファイナンシャルプランナー
証券会社勤務を経てFPとして独立。
現在では、個人相談、セミナー、書籍や雑誌・Webサイト上で
執筆活動を幅広く行っている。
女性FPを中心とする専門家集団「プラチナ・コンシェルジュ」メンバー。
前回もお話ししたように、
米ドルを例にとれば「円高ドル安」が進んでいるけれど、
その他の通貨に対しても円高が進んでいるとは限りません。
そこで、FXに取り入れておきたいのが1つの通貨だけでなく、
複数の通貨に投資する「分散投資」です。
動きの異なる通貨を組み合わせることで、1つの通貨の価値が大きく値下がりしてしまったとしても他の通貨がそのマイナスをカバーしてくれる効果が期待できるからです。
FXは、取引できる通貨ラインナップが豊富な会社が多く、メジャーな通貨からマイナーな通貨まで、その選択肢の多さが魅力です。
米ドルやユーロといった流動性の高い通貨を中心にすえながら、
豪ドルやカナダドルなど資源が豊富で金利の高い国の通貨も
少しずつ組み入れてみてはどうでしょう。
また、通貨の分散と同時に時間の分散も取り入れましょう。
一度に大きな投資をせず、定期的に投資をしていけば、
あとで「高値掴みをしてしまった!」と後悔することがありません。
FXは、24時間いつでも取引できるところも魅力の1つ。
でもその魅力が時として
仇となることもあるので要注意です。
為替レートは常に動いていますが、
投資家はこれを監視し続けることはできません。
知らないうちに為替レートが変動して、
大きな損が生じる可能性もあり、
そういうときほど冷静な判断ができないものです。
そこで、ロスカット(損切り)するラインを決めて、
あらかじめ注文を出しておくという対策を立てましょう。
FXでは、さまざまな注文方法があり、
新規の注文と同時に決済の注文も出しておくことができます。
以下にまとめたポイントを参考に、
リスクを抑えつつ、FXの魅力を活かした投資をしてくださいね。
・レバレッジのかけすぎはケガのもと。
・1つの通貨ばかり見ていては全体の動きは見えにくい。
・複数の通貨を組み合わせて分散しよう。
・タイミングをずらして時間の分散も取り入れよう。
・ロスカットを重視しよう。
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