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Vol.59 メタボ対策で保険に入れるか確認を

投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。

今回もVol.57Vol.58に引き続き、
「メタボリックシンドローム対策に最適な医療保険とは?」
を取り上げます。

Q.先日、40代の夫が会社で健康診断を受けてきたのですが、
肥満がさらに進んでしまって散々な数値だったようです。

まだ住宅ローンも残っているし、子供も小さいので、
夫には健康管理にもっと気をつかって欲しいのですが、
お酒が好きなこともあって外食が多く、
さらに運動不足が追い討ちをかけていている有様です。

病気も心配なので夫には医療保険に入ってもらおうと考えていますが、
メタボリックシンドローム対策にはどのような保険が最適でしょうか。

ぜひ、くわしく教えてください。

(30代 女性)

今回はSo-net「マネー」blog
「保険とローンの家計簿見直しクリニック」でもお馴染みの、
ファイナンシャルプランナー 吹田朝子さんに答えてもらいました。



吹田朝子 プロフィール

保険会社の企画・調査、予算管理部門を経て
1994年ファイナンシャルプランナーとして独立。
2001年女性ファイナンシャルプランナーチーム
「マネーカウンセリングネットWealth」を共宰。

一般家庭から企業の従業員まで、
1人1人の価値観を尊重しながら前向きに相談に応じるのがモットー。
特に保険と住宅ローンが得意。

著作に「『住宅ローン』賢い人はこう借りる! 」(PHP研究所)
むちゃリッチになる、今日からのお金持ちレシピ (アスカビジネス)
(明日香出版社)がある。

■将来のメタボに備えよう

メタボリックシンドローム対策に最適な医療保険として、
「メタボリックシンドローム対策医療保険」と呼ばれる保険が
登場してきました。

これは医療保険の中で生活習慣病に対する保障が充実した保険で、
原則として今、健康な方が加入できる商品
です。

ご主人が健康診断で肥満ぎみであまりいい数値でなかったとのこと。

奥さまは不安ですよね。

この保険は、いわゆるメタボと
診断が出てしまった人が入れる保険ではなく、
健康な人が将来のメタボに備えて加入しよう
という意図で作られた保険です。

まずご主人が医療保険に加入できるかどうか、
健康状態をチェックしてみるのが先決ですね。

ちなみにメタボリック・シンドロームとは
「内臓脂肪症候群」と呼ばれ、内臓肥満に加えて
血圧、コレステロール、血糖値に異常がある状態
を指しています。

個別の数値はそれほど悪くなくても、
重なると糖尿病や心筋梗塞などの深刻な病気になりやすいため、
下記のような診断基準で、予防や注意が促されています。

下記の[1] に加えて、[2] から [4] の2つ以上に当てはまると
「メタボリックシンドローム」と診断されるので、
まずはご主人の健康診断の結果をチェックしてみましょう。


□メタボリックシンドロームの診断基準

以下の[1] に加えて、
[2] から [4] の2つ以上に当てはまる場合

blogFIN59.jpg[1]内臓脂肪型(腹腔内脂肪)蓄積

ウエスト(おへその位置)周り
男性・・・85cm以上
女性・・・90cm以上

[2]高脂血症(以下のどちらかか両方)

中性脂肪値・・・150mg/dl以上
HDLコレストロール低値・・・40mg/dl未満

[3]高血圧

収縮期血圧・・・130mmHg以上または
拡張期血圧・・・85mmHG以上

[4]高血糖

空腹時高血糖・・・110mg/dl以上


■メタボリックシンドローム対策医療保険とは?

では、メタボリックシンドローム対策医療保険の
特徴を整理してみましょう。

これは、いくつかの保険会社で商品開発されていますが、
先ほどもご紹介したように生活習慣病
(ガン・心疾患・高血圧性疾患・糖尿病・脳血管疾患など)
に対する保障が、通常の病気による給付よりも
手厚くなっているものを指します。

詳細は、もちろん商品によって異なりますが、
その主な特徴と注意点を下記にあげてみました。


□メタボリックシンドローム対策医療保険の主な特徴と注意点
(ただし、保険商品によって詳細は異なります)

<特徴>

・生活習慣病で入院した際の入院給付日数の限度が長く、
 長期入院に備えられる

・生活習慣病で保険会社の所定の条件を満たすと、
 一時金を受け取れる

・生活習慣病で入院した際の入院給付日額も、
 通常の病気入院よりも高いものもある

・メタボリックシンドロームの予防や改善の為の
 付加サービスが利用できるものもある

<注意点>

・既に入院や通院をしている人は、告知内容によっては
 加入がスムーズにできない場合もある

・一時金などの保障が充実すればするほど、
 保険料負担は大きくなる

・給付の基準が保険商品によって異なり、
 保障内容が複雑になりやすい

・保障内容が複雑だと、契約者側が請求を忘れるなど、
 維持管理面に不安が残る


このように、メタボリックシンドローム対策医療保険は、
将来の生活習慣病に備えたいという場合に候補になりますが、
注意点にあげたような問題もあるので、
次回は、実際の保険商品をいくつか比較しながら、
どのように保険を考えていけばいいのか、整理してみましょう。

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2008-06-10 11:14  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(2) 
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