Vol.62 限定告知型医療保険でメタボ対策
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回も前回に引き続き
「メタボリックシンドローム対策に最適な医療保険とは?」について、
ファミリーリスクコンサルタントとして
家計のリスク管理について豊富な相談実績を持っている
ファイナンシャルプランナーの豊田眞弓さんに答えてもらいました。
豊田眞弓 プロフィール
ファイナンシャルプランナー
ファミリーリスクコンサルタント
「マネーカウンセリングネットWealth」を基盤に
個人相談業務を行うほか、マネーコラムの寄稿、
記事の監修、講演などで活躍。
保険、住宅ローン、教育資金、資産運用など、
広く家計のリスク管理をテーマとしている。
ライフワークとして子どもの金銭教育にも携わる。
前回は、メタボリック対策向けの
医療保険の中身を見てきました。
今回は、いよいよご相談者さんの場合は
どうしたらいいか、についてです。
■今から医療保険に入るには・・・
ご相談の文面からは、
ご主人は医療保険に入っていないように読めますが、
他の保険にも医療特約などはついていないでしょうか。
保険の見直し、あるいは追加で加入される場合でも、
まずは、今入っている保険をしっかり把握しましょう。
まずはそこからスタートです。
加入している内容を確認して、医療保障がない、あっても不十分という結論がでたら、具体的な商品を検討しましょう。
相談者さんが気になっている「メタボリック対策の医療保険」をはじめ、新規に医療保険に入る際には、告知をして保険会社の審査にパスしなければなりません。
医療保険の中には、
「過去2年以内の健康診断で異常を指摘されたことがありますか?」
といった内容が含まれるものもあります。
告知項目の中に、そうした質問があった場合には、
正直に告知をして、必要があればその状況などを
説明して告知書を出しましょう。
告知の結果は、保険会社で異なります。
ですから、A社では「加入できない」という結論でも、
B社では加入できる場合もあります。
■「限定告知型」という選択肢も
目をつけた医療保険が、
告知でひっかかって加入できなかった場合は、
「限定告知型」の商品を検討してみると、
加入できる可能性が高まります。
限定告知型は、文字通り告知がある程度限定された商品のことで、
「引受基準緩和型」ともいわれます。
リスク細分型保険の一種で、
すでに持病のある方でも入れる可能性がある保険です。
一般の保険よりも保険料は高めですが・・・。
限定告知型の医療保険は、
告知項目を簡素化した医療保険で、
一般の医療保険よりも引受基準が緩和されたタイプを指します。
例えば、B社の商品で見ると、告知項目は3つに絞られています。
1.最近3カ月以内に医師に
入院または手術をすすめられたことがある。
2.過去2年以内に病気やケガで入院した、
または手術を受けた(正常分娩による入院除く)。
3.過去5年以内に、ガンまたは肝硬変と医師に診断されたか、
手術を受けたことがある。
これ以外は聞かれないので、
血圧や血糖値が高くてひっかかったなどという人でも加入できます。
ただし、この保険の場合、45歳からしか入れませんが・・・。
特徴として、契約日以前に発症した症状や
病気の悪化による入院や手術でも給付を受けられますが
(契約日前に医師にすすめられていた入院や手術については対象外)、
契約日より1 年など一定期間内は給付金等が50%に削減されます。
<商品例>
保険だけに頼らず、食事や運動など、
健康維持を心がけましょう。
また、生活費3~6か月の生活予備費で
「自家保険」をすることもお忘れなく!
今回のポイント!
・「メタボリック対策医療保険」はメタボが進行したときに
発症する生活習慣病に備える保険です。
・医療保険は本来、健康な状態で加入するものなので、
健康診断の結果に異常があると入れないこともあります。
・もし必要な医療保障なら、
まずは複数の医療保険に申し込んでみて、
それで入れなった場合には、限定告知型の医療保険なども
検討してみましょう。
2008-06-20 11:09
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