Vol.63 昔からあった生活習慣病向けの保険
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回もVol.57、Vol.58、Vol.59、Vol.60、Vol.61、Vol.62に引き続き、
「メタボリックシンドローム対策に最適な医療保険とは?」
を取り上げます。
肥満がさらに進んでしまって散々な数値だったようです。
まだ住宅ローンも残っているし、子供も小さいので、
夫には健康管理にもっと気をつかって欲しいのですが、
お酒が好きなこともあって外食が多く、
さらに運動不足が追い討ちをかけていている有様です。
病気も心配なので夫には医療保険に入ってもらおうと考えていますが、
メタボリックシンドローム対策にはどのような保険が最適でしょうか。
ぜひ、くわしく教えてください。
(30代 女性)
今回は、某大手生命保険会社に勤務して
長年営業を担当してきたSさんに、答えてもらいました。
S プロフィール
某大手生命保険会社勤務
ファイナンシャルプランナー資格所持
某大手生命保険会社に入社後、
地方の営業所長を歴任。
現在は本部にて法人営業を担当。
お酒が入ると、歯に衣着せぬトークがいきなり炸裂する。
ここ数年で、メタボリックシンドロームに対する
関心はとても高くなりましたね。
メタボリックシンドロームが原因で
糖尿病や心疾患といった生活習慣病の発症リスクが高まることから、
政府も早期発見によって将来的な医療費を抑えようと、
健康保険組合にメタボリックシンドローム検診を義務化するなど
対策に力を入れています。
これだけメタボリックシンドロームが話題になっていることもあって、
保険会社も第三分野と呼ばれている医療保険の分野
(第一分野:生命保険、第二分野:損害保険)には力を入れていて、
重点的に新しい保険を開発しているだけでなく、
積極的にアピールもしています。
営業の現場でも、記載された項目にチェックをするだけでメタボリックシンドロームの簡易自己診断ができるシートを医療保険のチラシの裏面に刷り込んで配布したり、営業スタッフにメタボリックシンドローム診断ソフトをインストールしたノートパソコンを持たせて、取引先でのセールストークに活用したりしています。
私の担当している中小企業の重役の皆さまをはじめ、メタボリックシンドローム対策に効果的な医療保険に関する問い合わせはとても増えていますね。
医療保険には、メタボリックシンドロームが話題になる以前から、
生活習慣病にかかった場合に手厚い保障が受けられる
保険や特約がありました。
各社で名称は異なりますが
「メタボリックシンドローム対策」をアピールしている医療保険も、
その中身は従来からある生活習慣病向けの保険と
似ているケースも多いですね。
ただ、人間ドックに入るための費用が定期的に支給されたり、
発病後に主治医以外の医師からセカンドオピニオンが聞けるなど、
予防や病後のケアが受けられる特約も登場してきています。
保険会社もこれまでの給付一辺倒の姿勢から、
病気に対する予防も含めたトータルなサービスを
提供する方向に変わりつつあるのです。
次回は、これらのことをふまえた上で、
メタボリックシンドロームが気になる方には
どんな医療保険が最適なのかを具体的にご説明いたします。
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