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Vol.13 ボーナスで投資するなら新興国投信

投資や保険など、お金に関する様々なテーマに
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。

今回もVol.7Vol.8Vol.9Vol.10Vol.11Vol.12に引き続き、
「ボーナスでチャンスをつかめ!とっておき運用術」を取り上げます。

Q.待望のボーナスを受け取りました。

せっかくなので、全部つかってしまわないで
半分ほどは貯めておこうと考えています。

ただ、貯金ではあまりに金利が低すぎます。
かといって米国のサブプライムローン問題もあって
夏以降は株も値が下がったままのようです。

オススメの投資商品があれば教えてください。

(30代 男性)

今回はメディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、
マネー&キャリアの情報を発信している
ファイナンシャルプランナーの和泉昭子さんに答えていただきました。


和泉昭子 プロフィール

生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー

横浜国立大学卒業後、出版社・放送局を経て、
フリーのキャスターに転身。
NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。

95年CFP(ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、現職へ。
現在は、メディア出演や講演活動、
個人相談などを通じて、マネー&キャリアの情報を発信。

・テレビ、ラジオのコメンテータ
・新聞・雑誌・書籍の執筆・監修
・講演、セミナー、パネルディスカッション、研修などの実績多数

今年9月、女性FPを中心とする専門家集団
(株)プラチナ・コンシェルジュ」を設立。
代表取締役に就任。

■日本もダメ、アメリカもダメ?

今年は、日本株相場がパッとしませんでしたね。

年初に17353.67円で始まった日経平均は、
8月のサブプライムショックで急落して以降、
11月22日に14669.85円の年初来安値となりました。

12月に入ってからは16000円前後をうろうろしていますが、
アメリカ経済の後退が懸念される中、
本格的な回復には時間がかかるというのが、
市場関係者の大方の予想です。

日本もアメリカもダメとなると、
頼みはEU?となりますが、
依然高値圏にあるユーロに投資をするのも、
なかなか勇気がいるもの。

そこで私自身がこの冬のボーナスで投資するなら、
新興国や資源関連のファンドと考えています。

■転んでもすぐ起きる新興国

新興国というのは、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)や
VISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)といった
今後の経済発展が期待できる国々のこと。

BRICs4カ国だけで、世界人口の43%、国土面積は29%、
名目GDPで約1割のシェアを占め、
日本と並ぶ経済大国
になりつつあります。

BRICs関連のファンドは数多くありますが、これから買うなら、一つの国だけに投資するファンドではなく、複数の新興国に分散投資するタイプを選んだほうがいいでしょう。

これは、同じ新興国でも、経済の発展段階や通貨の値動きが異なるからです。

特に、来年オリンピックが終わる中国だけに投資するファンドは避けたほうがいいかもしれません。

最近はグローバル化が進み、
アメリカがくしゃみをすると世界中が風邪をひくと言われます。

確かに、今や中国やインドといった新興国は、
ビジネスや貿易においてアメリカの主要パートナー。

アメリカの景気動向にこれらの国々の経済が
影響を受けるのは否定できません。

ただし、新興国の成長にはそれを凌ぐ勢いがあります。

実際、今夏のサブプライム問題後でも、
新興国通貨は一時的に大きな落ち込みを見せたものの、
素早い立ち直りを見せていました。

とはいえ、先進国以上に値動きが激しい新興国投資ですから、
余裕資金による長期投資が基本ということはお忘れなく。


次回は、資源ファンドについてご紹介します。

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2007-12-25 12:42  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
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