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Vol.7 ボーナス運用は環境&資源の投信で

投資や保険など、お金に関する様々な質問に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。

今月は「ボーナスでチャンスをつかめ!とっておき運用術」を取り上げます。

Q.待望のボーナスを受け取りました。

せっかくなので、全部つかってしまわないで
半分ほどは貯めておこうと考えています。

ただ、貯金ではあまりに金利が低すぎます。
かといって米国のサブプライムローン問題もあって
夏以降は株も値が下がったままのようです。

オススメの投資商品があれば教えてください。

(30代 男性)

今回は年間150回前後もの講演の他、
テレビや雑誌など様々なメディアで活躍中の
経済アナリスト 田嶋智太郎さんに答えていただきました。


田嶋智太郎 プロフィール

慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。

金融・経済全般から戦略的な企業経営、
個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。

週刊現代など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。
数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、
株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。

テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)や
ラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、
現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータを務める。

主な著書は「財産見直しマニュアル」(ぱる出版)
外貨でトクする本―10ドルから始めよう!」(ダイヤモンド社)など。

オフィシャルHPは http://www.e-minamiaoyama.com/

預貯金に代わる運用商品として、
このところ急速に注目度が高まっているのは投資信託(投信)

銀行や郵便局などの窓口でも取扱量が急増しています。

何より、最低1万円前後の小口資金から挑戦することができるため、
ボーナス資金の一部を積極運用する際にも向いていると言えます。

また、運用商品を選ぶ際には、やはり取引コストに注目することも大切

その意味で、最近はインターネット経由での投信購入が
「販売手数料が安く済む(場合によっては無料)」という理由で人気です。

ただ、一口に投信と言っても、そのタイプ・種類はあまりにも多様です。

そのなかから、大切なボーナス資金をじっくり&大事に育てる・・・
どちらかというと中長期の運用に向く投信を厳選することが
重要であることは言うまでもありません。

果たして、それは一体どのようなタイプ・種類ということになるのか・・・
ここできちんと整理しておくことにしましょう。

■「環境」というテーマは息が長い

将来有望と思われる投信のタイプ・種類を厳選するためには、
まず時代の風向きを読む=時代のテーマを考えることから
始める必要があるでしょう。

はてさて、今の時代のテーマといいますと・・・
やはり、真っ先に思い浮かぶのは地球環境問題ですね。

ますます深刻化する地球温暖化や
世界の水危機、食糧危機などに対処するため、
新たな技術の開発に余念が無く、
そうした技術を活かした製品の製造・販売などにおいて
グローバルな活躍が期待される企業を組み入れた投信というのは、
今世紀を通じて長らく投資家の注目を集め続ける
こととなるはずです。

いわゆる「環境関連ファンド」というのは、言わば「テーマ型」ファンドの一つです。

実のところ、過去の歴史を紐解きますとテーマ型の運用実績は「発売当初こそすこぶる好調であるものの、一定期間経過後に急速に注目度が低下して運用実績も低迷する」というパターンが少なからず見受けられ、一部に「近寄るべきではない」と警鐘を鳴らす向きもあります。

しかし、過去にテーマとされた「IT」や「バイオ」などと「環境」とでは、その性質が大いに異なります。

前者は「これまでなかったモノが新たに登場する」という期待感から一時的なブームを巻き起こしましたが、後者は「これまで当たり前にあったモノが失われてゆく」ということに対して人々が徐々に関心を高めてゆくという性質のものです。

そもそも「環境」という人類共通の重要なテーマが、
まさか「一時的なブーム」で終わってしまうことなどあり得ない
でしょう。

その意味で今後、省エネルギー、新エネルギー、水関連、
さらにはアグリ(農業)ビジネス関連などの分野
を手掛ける企業を
組み入れた投信の将来性には大いに期待が持てるものと思われます。

■資源価格の高止まりはまだまだ続く

もともと、地球温暖化や水危機、食糧危機などの問題は、
世界各国の高度な経済発展に伴う
大量エネルギー消費、社会インフラ整備、人口膨張などといった現象と
同じ根っこでつながっています。

ことに新興諸国の経済発展は目覚しく、
原油や天然ガスなどの化石燃料にはじまり、
石炭や貴金属、トウモロコシや大豆、小麦などの需給をひっ迫させ、
かつてない国際商品(資源)価格の高騰を招いています。

全般に資源価格が高止まりを続ける状況というのは
少なくとも10~15年は続く
ものと考えられており、
ある意味で極めて忌々しきことなのですが、
一方で資源価格高を追い風にグングン収益を伸ばしている企業というのが
日本を含めて世界には数あります。

そうした企業を運用対象とした、
いわゆる「資源関連ファンド」というのも
今後は有望な投信の一つ
と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、資源価格高の一因は新興諸国の発展にあり、
その結果は資源国の発展をもたらしており、
そのこと自体を非難することなどできません。

むしろ、その点に注目して次なるテーマを探して見ますと・・・
詳しくは次回に譲ることとしましょう。

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2007-12-04 13:01  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(4) 
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