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Vol.15 保険不払の元は認識違いと確認不足

投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。

今月は「保険が請求漏れにならないための
注意点を教えてください」
を取り上げます。

Q.保険金の不払いのニュースが
相変わらず続いているようです。

我が家でも生命保険や医療保険など
複数の保険に加入しているのですが
何かの際に保険金の不払いや請求漏れに
巻き込まれてしまわないか心配です。

そんなことにならないためにも
どのような点に注意するべきでしょうか。

(30代 女性)

今回はSo-net「マネー」blog
「保険とローンの家計簿見直しクリニック」でもお馴染みの、
ファイナンシャルプランナー 吹田朝子さんに答えていただきました。



吹田朝子 プロフィール

保険会社の企画・調査、予算管理部門を経て
1994年ファイナンシャルプランナーとして独立。
2001年女性ファイナンシャルプランナーチーム
「マネーカウンセリングネットWealth」を共宰。

一般家庭から企業の従業員まで、1人1人の価値観を尊重しながら前向きに相談に応じるのがモットー。
特に保険と住宅ローンが得意。

著作に「『住宅ローン』賢い人はこう借りる! 」(PHP研究所)
むちゃリッチになる、今日からのお金持ちレシピ (アスカビジネス)」(明日香出版社)がある。

確かに保険金等の不払いのニュースに
不安になった方は多く、
保険を選ぶ際や見直しの際にも、
気にされる方が増えています。

私も多くの方から保険金支払いに対する不満と
保険会社側からの説明を聞き、
どちらか一方にお任せではなく、
契約者と保険会社と診断書などを記載する医師との
情報の共有がとても重要
だと思いました。

現在、多くの保険会社が
「保険金等のお支払いに関する調査結果の報告について」を
公表していますが、私たちが不安なく、
保険会社とつきあっていくためには、
次のことを整理してスッキリしていきたいですね。

■そもそもなぜ不払いや支払漏れが起きてしまったのか?

まず、保険金や給付金の不払いや支払い漏れが
起きていた原因は、次があげられます。

健康状態の告知内容に不明瞭な点があったこと

支払原因を適切に認識できなかったこと
(例えば、診断書の入院情報を見落としたり、
 あるいは入院日数を誤って認識していたこと。
 医学的用語の使い方による認識漏れで
 手術給付金が不足していたこと。
 3大疾病給付や退院後の通院給付についての案内が
 不足していたことなど。)

医師の診断書の記載事項に不明瞭な点があったこと
(初診日や原因などが記載欄にないなど。)

保険料の滞納によって失効してしまった契約の失効返戻金や、
 満期保険金や生存給付金などで、案内しても手続きがなされず、
 連絡が取れなかったこと


こうしてみると、告知時の自分の健康状態に対する認識違い、
医師の診断書の内容と保険の給付の連携がとれず、
保険会社の認識不足があったこと、
案内しても契約者から手続きがなされないことなどが
大きな要因といえそうです。

■保険会社側の対応・解決策は?

一通りの原因がわかったところで、
保険会社側の対応は?ということについては、
次のような項目に着手しているようです。

・契約時から請求時まで、お客様に対する丁寧・適切な説明を徹底し、事務手続きも明瞭かつ迅速にすること

・保険金の請求が可能かどうかをお客様が判断できるような情報提供をすること

・診断書の様々な医学的用語からも原因を認識できるようにシステムチェックをすること

・事後検証を継続して支払漏れならびに
ご案内の漏れをチェックすること


また、保険業界全体としても、
医師の診断書の読み間違いや認識漏れが発生しないように、
医師の診断書の標準化・電子化も検討しているようです。

こうした動きの中で、私たち自身はどんなことに注意して
保険契約を維持していけばいいのかを
次回チェックしていきましょう。

続きをお楽しみに・・・。

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2008-01-08 11:16  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(4) 
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