Vol.30 ライフプランは長期と短期で考える
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回も前回に引き続き
「新年度からのライフプランの立てかた、教えてください」について
雑誌・Web媒体への執筆や大学での講義など
幅広い分野で活躍しているファイナンシャルプランナー
上野やすみさんに答えていただきました。
上野やすみ プロフィール
(株)キャリア&マネー研究所代表
東洋大学非常勤講師
夢を叶えて、自分らしく輝きたい人のために、
一人ひとりの「価値観」を大切にした
ライフプラン、キャリアプラン、マネープランの
総合的なアドバイスを行っている。
著書
「ミリオネーゼ・スペシャルマネー手帳」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「夢がかなう!お金と時間の使い方」(PHP研究所)ほか。
前回は、10年後の暮らしを描いてもらいました。
引き続き、今回は、夢を叶えるために
今から何をしていくかを考えてみましょう。
例えば、10年後に「緑がいっぱいの静かな街で、
一戸建ての家に住んでいる」という夢を描いたならば、
それを実現するために今すぐできることは何でしょうか。
緑が多い静かな街はどこか?
一戸建てを買うとしたらいくらなのか?
といった情報を集めてみる、貯蓄を始める、
緑の多い町を探してまずは
賃貸マンションに住んでみる、などがありそうですね。
大きな夢を描いたのですから、
一瞬にしてそこまでたどり着けることばかりではないでしょう。
現実に戻って「無理かなぁ」という気持ちが
わいてくるかも知れません。
でも、夢までの道のりをできるだけ細かく分解していくことで、
実現の可能性が高まります。
小さな階段をいっぱい作って、昇りやすくしてあげるのです。
また、すべての条件が揃うまでじっと我慢するのではなく、
一部分でも先に叶えられないかを考えてみることも大切です。
先ほどの例でいうと、
「緑の多い町を探して賃貸マンションに住む」がそれです。
理想の街に住むという部分だけでも叶えば、
毎日の暮らしも楽しくなるし、
お金を貯めるモチベーションも上がるでしょう。
それでは、いよいよライフプラン表に書き込んでいきます。
ライフプラン表は人生全体を見渡せる長い期間のものと、月別、日別と具体的な行動を書いていくものを作っていくといいですね。
まず、長い期間のものにすでに予定していること、例えば子どもの進学や住宅購入、転職などを書いていきます。
子どもが7歳になる年には小学校の準備でランドセルや机を買ったりするので10万~20万円を入学準備金として用意したいですね。
高校・大学のときには一番教育費がかかるときなので、
そのときまでには300万円くらい用意しておきたいところです。
また、仮に仕事を辞めて子育てに専念していたとしても、
子どもに手がかからなくなったら働きたいと思うかもしれません。
いつまで働くか、どんな働き方をするか
(正社員か契約・派遣社員かパートかなど)という
キャリアプランも考えておくといいでしょう。
そして、10年後の夢を叶えるために、
1年後、2年後・・・には何をしていくかを書き込んでいきましょう。
書いてみると10年はあっという間。
早く行動をしなくちゃ!と
背中を押されるような気持ちになる人も多いようです。
これで人生の大きな地図のできあがりです。
1日1日の積み重ねが未来につながります。
月別、日別のプランも作って行動に移していきましょう!
・お金も十分あって、誰も反対しないとしたら何がしたいか思い描いてみる。
・夢がなかなか思いつかないときは、今までで一番楽しかったこと、ワクワクしたことなどを思い出してみる。
・夢を実現するために、今すぐできることを考えてみる。
・夢までの道のりをできるだけ細かく分解していく。
・夢の一部分でも先に叶えられないかを考えてみる
・ライフプラン表は人生全体を見渡せる長い期間のものと、月別、日別と具体的な行動を書いていくものを作る。
・キャリアプランも考える。
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