Vol.46 貯蓄目標を達成する方法を考えよう
投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。
今回も前回に引き続き
「大公開!社会人の給与明細とその支出」について、
個人のマネープランに関する相談で豊富な経験を持っている
ファイナンシャルプランナーの中里邦宏さんに
貯蓄と家計に対するアドバイスをしてもらいました。
独立系FP事務所 FP提案書工房代表
住宅価格・子供の人数・出産後再就職時期のバランス、
定年前後の退職のタイミングなどの個人マネー相談を業とする。
大型22インチワイド液晶画面でおこなう「一緒にシミュレーション相談」により、
希望と現実の落とし所を分析するのが得意。
前回は貯蓄の方法について解説しました。
今回は、貯蓄の目的である自動車購入について考えてみましょう。
毎月の貯蓄と、ボーナスの半分を合わせれば、
年間70万円程度は貯蓄できるため、
中古車であれば直ぐに手が届きそうですが、
車は購入時以外にも大きな費用が発生します。
それは駐車場代、ガソリン代、税金、
保険料、車検代などの維持費です。
地域、車種、乗車環境により異なりますが、
毎年25~60万円程度は必要になります。
そのため、購入後には
貯蓄がほとんどできなくなるかもしれません。
これからも、結婚、住宅購入、子どもの誕生、老後など
色々なライフイベントが待っています。
少子高齢化の影響などで、
日本の経済状況は長期的に安定するとはいえません。
希望するライフイベントが目前に迫った時に
困らないために、貯蓄が必要なのです。
車の購入もすばらしいですが、
独身時代には最低限結婚資金程度は
貯金しておきたいですね。
自動車購入とライフイベントの資金を
両方確保する対策(案)を考えてみましょう。
1.収入の増加・・・転職や副業などで年収を増加させる
●今後の年収増加が見込めないのであれば、綿密な準備をして年収が増加するように転職をする。
●会社で許されているのであれば副業を始める。(アルバイト、お金をかけずに自身の特技や経験を活かせるネットショップなど)
2.支出の削減・・・家賃や一人暮らしに関する費用の削減
家賃と、一人暮らし関連費用(光熱費、新聞代、夕食代の一部)
の合計は8万1,000円程度、住宅手当を引いて年換算しても
92万4000円にものぼります。
●実家から会社に通う。(可能であれば)
毎月3万円(年間36万円)を実家に入れたとしても、
一人暮らししていた頃に比べて、毎年56万円も多く貯蓄できます。
実家から自動車通勤するのも良いですね。
3.貯蓄の増加・・・自動車購入時期を遅らせる
●自動車購入前にライフイベント資金を確保する。
自動車を購入してからでは貯蓄ができない可能性があるため、
自動車購入前にライフイベント資金を確保しましょう。
一つの目標でも、達成するまでのプロセスは何通りもあります。
達成は難しいな・・・と簡単に諦めず、
どうすれば目標を達成できるのか考えるようにしましょう!
・ボーナスもしっかり管理しよう!
・財形貯蓄で、貯蓄を殖やそう!
(無理な支出削減はせず適度なバランスで)
・ライフイベント資金のためにも貯蓄をしておこう!
・目標達成に向けて色々な対策を考えてみよう!
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